シンポジウム映像
6月23日、大学美術館のリニューアル開館を記念して開催されたシンポジウム「ムサビとデザインアーカイブ」。その議論の模様を、映像にてご覧頂きます。展示室面積を2倍以上に拡大してリニューアルされた大学美術館の魅力を、武蔵野美術大学の教授陣が、それぞれの視点から鋭く解説しています。
1967年、武蔵野美術大学は鷹の台キャンパスに教育研究の中核的な施設として「美術資料図書館」を創設しました。それ以降、図書館、美術館、博物館の各機能を一体化した役割を担い、45年間にわたって活動を展開。そして2010年、図書館新棟の竣工と、旧図書館棟の美術館へのリニューアル着工をきっかけに、「武蔵野美術大学 美術館•図書館」と名称を変更し、新たにスタートしました。リニューアル開館記念の「ムサビのデザイン」展は、武蔵野美術大学が所蔵するデザインコレクションの見どころを一挙に公開します。また同時開催の「WA:現代日本のデザインと調和の精神」展は、世界6都市を巡回した展覧会が帰国したもので、日本の伝統美「和」のデザインをたっぷりと紹介。このページでは、武蔵野美術大学ならではのラインナップとなった、両展覧会の見どころをお伝えします。
6月23日、大学美術館のリニューアル開館を記念して開催されたシンポジウム「ムサビとデザインアーカイブ」。その議論の模様を、映像にてご覧頂きます。展示室面積を2倍以上に拡大してリニューアルされた大学美術館の魅力を、武蔵野美術大学の教授陣が、それぞれの視点から鋭く解説しています。
武蔵野美術大学 美術館•図書館は、開館以来多数の近代デザイン史上の秀作を収集してきました。 グラフィックデザイン分野ではポスターを中心に、またプロダクトデザイン分野では椅子が核となっています。
ポスターコレクションは、20世紀初頭から現代まで、国内だけでなく世界各地で制作された約30,000点に及ぶ作品を収集。また椅子のコレクションも、同じく19世紀後半以降に制作された名作 350脚が所蔵されています。さらにコレクション全体としては、ポスターと椅子にとどまらず、19世紀以降の近代デザインの発展期から、現代の私たちが身近に接している多くの生活用品に至るまでの多岐にわたる作品群が網羅されています。
今回の美術館棟リニューアル記念展は、コレクションの全貌を公開する初めての試み。そして展示を楽しみながら、生まれ変わった美術館棟の建築的な魅力も存分に味わうことができます。
ポスターがまだ収集の対象ではない時代から、連綿と集め続けられてきた当コレクション。日本でも随一の質と量を誇るコレクションです。また、時代性を反映するのもポスターの特徴。年代にあわせてデザインの特徴を楽しんでみてはいかがでしょうか。
プロダクトデザインの粋を集めた、近代椅子のコレクション。いずれも、デザイン性と機能性が絶妙なバランスを保っている名作ぞろいです。自分の目で確かめることで初めて、その魅力をじっくり味わうことができます。ぜひ、それぞれの作家たちの先鋭的なデザインを楽しんでみてください。
ポスターや椅子の他にも、国内外の美術・デザイン雑誌をはじめ、書物の芸術性と深い関わりをもつタイポグラフィ見本帳も出品。またプロダクトデザインの分野からは、銀、陶磁、鉄、ガラス、プラスチックなど様々な素材によるテーブルウェア、照明、時計、オーディオなどの家電が出展され、多面的な展示が行われます。
日本のプロダクトデザインは、国内外からのさまざまな影響を受けながら、どのように変化しているのでしょうか。また、ずっと昔から変わらない「和」の精神は、どのようにデザインへ活かされているのでしょうか。この展示では、プロダクトデザインのさまざまなフィールドから優れたデザイン約160点を選びだして紹介し、現代日本デザインのダイナミックな動きとその背景を紹介します。
伝統工芸を活かしたデザイン、最先端の感性を活かしたデザイン…。日本発ならではの独自の感覚から生まれたデザインを一挙に展示。通覧することで、「和」の精神とはなんなのか、皮膚感覚で理解できる構成となっています。
空間デザインとグラフィックデザイン、プロダクトデザインが一体となった展示空間は、「和」の感覚を演出しています。この展示は2008年10月のフランス(パリ)展を皮切りに、ハンガリー、ドイツ、ポーランド、フランス(サンテティエンヌ)、韓国(ソウル)の6都市を巡回。それぞれの国における観客からの反応を、現地の会場風景とともに見ることもできます。「和」のデザインに対する世界各地の反応に、ぜひ注目してみてください。
会 期 | 2011年6月24日(金) —7月30日(土) |
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休館日 | 日曜日、祝日 |
時 間 | 10:00〜18:00(土曜日:17:00閉館) |
入館料 | 無料 |
会 場 | 武蔵野美術大学 美術館展示室3 |
主 催 | 武蔵野美術大学 美術館・図書館 |
共 催 | 武蔵野美術大学 造形研究センター |
会 期 | 2011年6月24日(金) —7月30日(土) ※7月18日(祝日)は特別開館(10:00—17:00) |
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休館日 | 日曜日、祝日 |
時 間 | 10:00〜18:00(土曜日:17:00閉館) |
入館料 | 無料 |
会 場 | 武蔵野美術大学 美術館展示室2,4,5 |
主 催 | 武蔵野美術大学 美術館・図書館 |
共 催 | 国際交流基金 |
助 成 | 芸術文化振興基金 |