メガネを掛けている自分を肯定し続けていることにより、だんだんと似合っているように思えてくる

——まずは、皆さんがこれまで掛けてこられた「メガネヒストリー」を教えていただけますか?

シゲ:最初のメガネって、自分で選んだ?

古里:うん、選んだよ。

シゲ:おさむちゃんは、メガネにしたの社会人になってからだもんね。斉藤くんは?

斉藤:いや、親と選んだかな。掛け始めたの、中学のときだからね。

シゲ:そうだよね。

斉藤:当時は、メガネを掛けるのがすごくイヤだったんだよ(笑)。でも、掛けなきゃ見えないわけだから、仕方なくしてたね。裸眼だと0.1くらいで、しかも乱視も入ってる。

シゲ:僕も0.0…いくつ、とかだね。

——シゲさんは、最初はどんなメガネだったんですか?

シゲ:僕のはねえ…。今って、ガリ勉みたいなメガネって逆にオシャレじゃない。当時は、そういうガリ勉メガネにもカテゴライズできないような、ものすごく標準的なメガネでしたね。掛けるのイヤだなあ、とか思ってた。

——みんな掛け始めはそう思うものなんでしょうね。それがだんだんとオシャレなイメージに変化してくるのって、なぜなんでしょう。

シゲ:いや、僕はずっと「生活のため」に掛けてたから(笑)、そのへんは良くわからないなあ。なぜなんだろう。

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古里:(斉藤さんに)そのメガネは、どうやって見つけたの?

斉藤:これは……吉祥寺で買ったかな。

シゲ:え、場所バナシ?(笑)。おさむちゃんのメガネはフレームが超カッコいいけど、どこで手に入れたの?

古里:僕のはヤフオクなんだよね。商品の紹介文に「70年代パンク」って書いてあって、コレだ! と(笑)。しかも「デッドストック」だというので買うしかないなと。

シゲ:しかも、レンズに色が入ってるよね。

古里:そうなんだよ。メガネ屋さんに行ってレンズを入れようとしたら、店員さんに「色入れた方がオシャレですよ♡」って言われて。

シゲ:なるほど。それによってメガネが「70年代パンク デッドストック オシャレ」へと進化したわけだ(笑)。

——村田さんと斉藤さんは、今のメガネのフレームはどのように選んだのでしょう。

斉藤:やっぱり、黒いフレームが落ちつくんだよね。

シゲ:僕はフレームがデカいのを買っちゃって、慣れてしまったのでなかなか小さいフレームには替えにくいな。

古里:僕のは横が太くて見えにくいせいで、チャリで2回くらい転んだんだよね(笑)。服も破けたりして。

シゲ:だいぶ「70年代パンク」してるね(笑)。

古里:でも、逆にこのメガネに慣れれば、どんなのだっていけるんだよ!

斉藤:いいね、そのプラス思考(笑)。でもフレームを替えると、違和感って必ずあるわけ。だから街を歩いていても、通り過ぎるウインドウを全部見て自分の姿を確認しちゃったり(笑)。

シゲ:そうなんだよね。でも、そのメガネを掛けている自分を肯定し続けることにより、だんだんと似合っているように思えてくるわけですよ! 自分に対するソウルをね、こう、常に高めておくわけですね。「オレは間違ってない。全然間違ってない。オレはいい曲作ってる…」

斉藤:え、曲?(笑)

古里:(大きくうなずき)そういうことなんだよね。

——メガネも作曲も一緒で、自信を持つことが大事だと(笑)。

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